人に何かお願いすることが苦手な人は多いと思います。
「後ろめたい気持ちになって、なかなかお願いできない」
「お願いしても、後回しにされてしまう」
と悩まれていませんか?
特に営業マンの方は、お客さんから承諾を得られなくて悩むことも多いと思います。
そんな方には「カチッサー効果」という心理テクニックの活用をオススメします。
カチッサー効果とは、「理由を添える」と承諾率が上がる心理テクニックです。
本記事で詳しくご紹介します。
この記事で分かること
- カチッサー効果とは何か
- カチッサー効果の使い方
カチッサー効果とは、「理由を添える」と承諾率が上がる心理テクニック

冒頭でもお伝えしましたが、カチッサー効果とは「理由を添える」と承諾率が上がる心理テクニックです。
例えば、人に何かお願いするとき、理由を添えると承諾率が上がります。
「理由を添える」と書きましたが、理由はなんでも大丈夫です。
人は物事に理由があるだけで、その物事を理解し、正当化する傾向があるからです。
人は「〇〇なので」という言葉に弱い
人は「〇〇なので」という言葉に弱いです。
あなたも「〇〇なので」という言葉を聞いて、その行動を正当化してしまった経験はありませんか?
例えば、友達とショッピングをする場合。
友達が集合時刻から10分遅刻したとき、以下AとBの対応があったとします。
- A.遅刻してごめん!
- B.遅刻してごめん! 電車の時間を1本間違えてた。
Bの対応をされたら、なぜか納得してしまうのではないでしょうか?
Aのように単に謝られるよりも、Bのように理由を添えられてる方が納得して正当化してしまうと思います。
人に何かお願いするときも同じです。
お願いするときに「理由を添える」と、承諾率が上がります。
カチッサー効果を証明した、エレン・ランガー氏が行った実験
カチッサー効果を証明した面白い実験があります。
ハーバード大学の心理学者、エレン・ランガー氏が1970年代に行った実験です。
【実験内容】
実験場所は図書館のコピー機の前にできている行列です。
ある一人の女性が、行列の一番前に並んでいる人に以下のA、B、Cのパターンで尋ねました。
- A.「すみません。5枚だけ先にコピーをとらせてもらえませんか?」
- B.「すみません。5枚だけ先にコピーをとらせてもらえませんか? 急いでるので」
- C.「すみません。5枚だけ先にコピーをとらせてもらえませんか? 何枚かコピーをとりたいので」
【結果】
- A.順番を譲ってくれる人は多くなかった
- B.ほとんど全員が順番を譲ってくれた
- C.ほとんど全員が順番を譲ってくれた
この実験の面白いところは、Cのパターンでもほとんど全員がコピーの順番を譲ってくれたところです。
「何枚かコピーをとりたいので」という理由は、冷静に考えると正当な理由になりませんよね(笑)
コピー機に並んでる人も、コピーをとりたいのは同じです。
それなのにCのパターンの承諾率が高いのは、人は「〇〇なので」という言葉に弱いからです。
カチッサー効果を証明した面白い実験ですよね。
カチッサー効果の悪用は厳禁
カチッサー効果は、相手の承諾率を上げるとても強力な心理テクニックです。
悪用厳禁でお願いします。
またカチッサー効果を同じ相手に使い続けると、相手から不審に思われる可能性もあります。
使う頻度も気をつけてください。
カチッサー効果は営業や恋愛に活用できる

カチッサー効果は営業や恋愛に活用できます。
例えば、営業でアポイントをとる場合。
単に「打ち合わせする時間をください」と言うよりも、「〇〇についてお話したいので、打ち合わせする時間をください」と言った方が承諾率は上がると思います。
恋愛の場合、相手をデートに誘うときは何でもいいので理由を添えた方がいいでしょう。
デートの承諾率が上がると思います。
まとめ
- 人は物事に理由があると、その物事を正当化してしまう
- 人は「〇〇なので」という言葉に弱い
- 「理由を添える」ときの「理由」は何でも大丈夫
- カチッサー効果を活用すれば、承諾率が上がる

カチッサー効果って面白い心理テクニックですよね。
上手に活用すれば、物事をスムーズに進めることができます。
ただし悪用は厳禁です!
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